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飛火野:奈良市の春日野の音名。飛火とは、蜂とも煙火とも書くO舌代の軍事施設。非常の場合に急を知らせる方法として、火をたいて煙をあげて合図をした。ノロシ(煙火)ともいった。昼間は煙、夜間は火の遠望できる適当な拒鮭にある、兄はらしのよい岡、山、蜂などで、常に番人がいて、何か火急な事件のあった場合に、ノpシ(煙火)をあげ、それが次から次へと飛ぶように引きつがれて、都または居城に達するようなしくみになっていたOだから飛火といった。古今集の春の部に「春日野の飛火の野守出でて見よ、今いくかありて薯菜摘みてん」とあり、金塊和歌集(源実朝の歌集)にも「春日野の飛火の野守けふとてや昔かたみに若菜摘むらむ」とある。金塊とは、金は鎌倉の鎌の-ソ、塊とは大臣の意。「鎌倉の右大臣」であったから「金塊」と称したのであ…

 

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杏:奈良市の西南境、もと添上郡辰市村、むかしの「平城京」の比に当たるところに「香」という地名がある。奈良県地名の研究家池田末則氏の談に、平城京の門を「唐門」(カラモ'/)と呼んだのが、カラモモと言化って杏の字を当てたものかという。杏は、香子(アンズ)とも、唐桃(カラモを)ともいう。中国から渡来した果樹だが、その種を杏仁(アソエソ、キョウニソ)と称して、漢方薬として咳止めなどに算用されたOいまも薬局や医療関係の施設に、杏林(キョウリソ)という語がよく使われる。長野市地方で香は多く植栽されて、花のころは白一色につつまれるo松本市の北の岡田村や、西の梓川村に、杏(カラモモ)という地名がある。香を多く産するのでもなさそうだが、どうしてそのような地名ができたか不明。

 

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阿字万字町:奈良市の大字。阿字とは充字(ボソジOサソスクリット文字)のアの字で、サソスクリットのa、b、cの最初の字。すべての言葉の根本で、大日如来(ダイニチニヱライ)の種子だとされ、仏教ではもっとも神聖深遠な意味をふくんだ字とされている。万字(マソジ)とはだ字とも書く。記の字は経典でよく使われるので、地図で「寺院の符号」とする。

 

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